分子内科学(内科学第二)教室では、
教育・診療・研究を3本の柱として、呼吸器、糖尿病、内分泌、感染症、アレルギーなど
非常に多種多様な疾患分野にわたる取り組みを行っています。
われわれの目指す“よりよい医師”の育成とは、教科書から学んだ知識をただ漫然と目の前の患者さんに当てはめる医師ではなく、そうした知識の根幹を理解し応用することで、さまざまな状況に対応できる医師を育てることです。日々のカンファレンスや回診を通じて“なぜその患者さんにその診療を行うのか”ということを追及し、学生から初期臨床研修医、後期研修医に至るまで屋根瓦方式での教育を実践しています。また、当教室で担当する疾患は非常に多岐にわたることから、幅広い疾患分野の診療に携わり、総合内科医としての知識と経験を習得できる環境があります。
大学病院として日進月歩の医療の最新技術・薬剤の中から個々の患者さんに最適なものを提供することはもちろん、広島県地域全体の医療の質の向上と安定的な提供を進めていくためにわれわれが果たすべき役割も大きいと考えています。個々の患者さんの立場に立った視点から、地域医療全体を俯瞰する視点まで、幅広い視点で状況に応じた最適な医療を提供できるよう取り組んでいきます。
質の高い研究を行いその成果を世界に発信していくことは、スーパーグローバル大学トップ型指定校としての広島大学全体に共通の基本理念です。当教室では、大久野島毒ガス障害者に対する健康診断事業やハワイ、ロサンゼルス在住の日系米人を対象とした医学調査をはじめとした、長年にわたる非常にユニークな研究事業を通じてこれまで数多くの研究成果を発信してきました。また、数多くの海外の研究室との国際共同研究も進めてきました。これからも、より質の高い研究成果を世界に向けて発信し、教室のさらなるグローバル化を進めて行きたいと考えています。
分子内科学教室のあゆみ
年 代 | 教 授 名 |
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1948年-1969年 | 初代 和田 直 教授 |
1970年-1987年 | 2代 西本 幸男 教授 |
1988年-2000年 | 3代 山木戸 道郎 教授 |
2001年-2016年 | 4代 河野 修興 教授 |
2017年- | 5代 服部 登 教授 |